発泡スチロールとは?素材・特性・用途をわかりやすく解説
発泡スチロール(EPS)とは、約98%が空気でできた、ポリスチレン樹脂を発泡させた素材です。原料はわずか2%で、残りはすべて空気。この構造から「断熱性」「緩衝性」「軽量性」が生まれ、魚箱・家電梱包材・住宅の断熱材など幅広く使われています。 一般的には「白くて軽い箱」のイメージが先行しますが、実際は省資源性とリサイクル性を兼ね備えた素材です。JEPSAの集計では使用済みEPSの有効利用率は直近10年で概ね9割以上を維持しています。
発泡スチロール(EPS)とは
ポリスチレン樹脂を発泡させた素材で、製品体積の約98%が空気。正式にはビーズ法ポリスチレンフォームと呼ばれます。(EPS=Expanded Polystyrene)発泡スチロールは石油由来のポリスチレンを数十倍に発泡させて成形したプラスチックです。「ほとんどが空気」という構造が軽さと断熱性の源です。
発泡スチロールの7つの特性
断熱性・緩衝性・軽量性・省資源性・耐久性・リサイクル性・加工性。無数の独立気泡構造から生まれます。
- 断熱性:無数の独立気泡が空気の対流を遮断し、熱が伝わりにくい
- 緩衝性:生卵を落としても割れないほどの衝撃吸収
- 軽量性:98%が空気で非常に軽い
- 省資源性:原料は約2%のみ
- 耐久性:吸水しにくく長期安定
- リサイクル性:単一素材で再資源化しやすい
- 加工性:自由な形状に成形できる
主な用途
食品(魚箱)・物流(緩衝材)・建築(断熱材)・土木(軽量盛土)で利用されます。 代表的な事例として、木箱から発泡スチロール製の魚箱に替わったことで、保冷したまま鮮度を保って鮮魚を運べるようになりました。
比較表:発泡スチロール3種類
| 項目 | EPS | PSP | XPS |
| 通称 | 発泡スチロール | 発泡トレー | 押出ボード |
| 製法 | ビーズ発泡・成形 | シート成形 | 押出成形 |
| 用途 | 魚箱・緩衝材・断熱材 | 食品トレー | 建築断熱ボード |
FAQ
Q1. 発泡スチロールとは?
A. 約98%が空気でできたポリスチレン製の素材です。正式名称はビーズ法ポリスチレンフォームです。
Q2. 何でできている?
A. 約98%が空気、約2%が石油由来のポリスチレン樹脂です。
Q3. なぜ軽い?
A. 原料を約50倍に発泡させ、体積の98%が空気だからです。
Q4. なぜ断熱性が高い?
A. 独立気泡内で空気が動きにくく、熱が伝わりにくいためです。
Q5. リサイクルできる?
A. できます。単一素材で分別しやすく、複数手法で再資源化されています。
Q6. 有効利用率は?
A. JEPSA集計で2025年は92.1%でした。
Q7. フロンは使っている?
A. 特定フロン・代替フロンは使用していません。
Q8. いつ生まれた?
A. 1950年にドイツで開発、日本では1959年から製造されています。
まとめ
結論として、発泡スチロール(EPS)とは約98%が空気でできた省資源・高機能なポリスチレン素材です。7つの特性で幅広い分野を支え、約9割という高い有効利用率を持つ循環性の高い素材です。