発泡スチロールは優れた断熱性と緩衝性を持ち、暮らしや産業を支える省資源な素材です。食品の保冷容器、建材、精密機器の梱包材、土木盛土材など用途は多岐にわたります。98%が空気でリサイクルも可能な、環境に優しい主な用途をご紹介します。

容器

発泡スチロール製の魚箱は、1966年ごろから丸干しやアジの開きなどの加工用魚箱が開発され、一つの市場を形成しました。鮮魚箱の分野では、木箱が使用されていましたが、木材の価格の高騰、流通手段の変化により1967年頃よりカツオ、イワシなどの鮮魚箱として穴あき発泡スチロール魚箱が使用されるようになり、その後蓋付魚箱が開発されました。これにより鮮魚と海水、氷を入れ、そのまま消費地へ運ぶという画期的な方法がとられ、「保冷性=鮮度保持」に威力を発揮するとともに「軽くて丈夫」「水を通さない」という特性から需要は急拡大しました。
リンゴ箱に代表される農産箱の需要も加わり、容器分野は国内の発泡スチロール市場の約6割を占める最大需要分野となっています。

機能

断熱性

独立気泡(空気の部屋)が熱を遮り、冷たいものは冷たいままに、温かいものは温かいままの状態を保ち、生鮮食品の鮮度を保ちます。

軽くて丈夫

軽いので荷運びが楽で、積み上げてもつぶれない強度があるため輸送箱に適しています。

水を遮る

発泡した粒同士が密着(融着)して水を通さないため水容器に水を入れても漏れません。

魚箱
農業箱

緩衝材

緩衝材用途は、1977年までは発泡スチロール需要のトップを占めていましたが、1973年のオイルショック後の世界的な景気後退により耐久消費材と言われる家電製品にも買い控えが目立ち始め、1978年以降は発泡スチロールの部門別出荷量のトップの座を水産部門に明け渡す結果となりました。近年の家電メーカー自身の海外生産シフトや薄型テレビの販売低迷、他の包装材との競合などにより厳しい状況が続いていますが、製品内部に使う部材の用途では、エコキュートなどのエコ製品、軽量化に貢献する自動車部品などの増加により順調な出荷推移になっています。

機能

緩衝性

98%が空気の発泡体が適度なクッション性を生み、外部からの衝撃を和らげる役割を果たします。

軽くて丈夫

軽いので荷運びが楽で、積み上げてもつぶれない強度があるため輸送時の緩衝材に適しています。

断熱性

断熱性が求められる機器などの部材や外気から内部を守る部材として用いられています。

建材

土木

その他

発泡スチロールの2大特性である『断熱性』『緩衝性』に加えて、『水に浮く(強い)』『成形が容易』『軽い』など様々な特性により、農水産分野、工業分野、生活用品など極めて広範囲にわたり使われています。このように日本の産業を支える一方で、エコキュートの断熱材のように省エネルギー効果を高めることで地球環境の保全にも一役買っています。
このように、他素材にはない独自の特性を併せ持つことから今後もその活躍の場を広げていくことでしょう。

機能

断熱性

断熱性が求められる機器などの部材や外気から内部を守る部材として用いられています。

緩衝性

98%が空気の発泡体が適度なクッション性を生み、外部からの衝撃を和らげる役割を果たします。

水に浮く(強い)

98%の空気が浮力を生み、発泡した粒同士が密着(融着)して水を通さないため水耕栽培やフロートに用いられます。

軽くて丈夫

圧縮強度、緩衝性能を持ちながら軽量化が図れるため自動車部品として各所に用いられています。

成形性

金型の形状により、さまざまな形に成形ができるので、用途に適した製品ができます。

加工性

切削加工が容易で軽量なため、舞台美術などの凝った意匠の造形物を容易に作ることができます。

ビーズクッション
ヘルメットクッション材
フロート
水耕栽培用 育苗ベッド
自動車部品
エコキュートの断熱材
部品通函、ロボットトレー
切削加工品